土木・建築土木・建築

軽くて、強くて、錆びないという特長を活かし、鉄にかわる新たな建築材料として注目を集めています。

炭素繊維は軽くて強く、かつたとえば炭素繊維織物を現場で樹脂に含浸させて硬化させることにより施工ができ、金属板を貼り付ける場合に必要な重機が不要となるといったメリットがあり、補修・補強用途にも最適な材料です。
特に阪神大震災以降、耐震補強が重要となり、炭素繊維による補修・補強が全国で進みました。炭素繊維は比強度・比弾性率の高さに加え、錆びない特長があり、海岸など錆びやすい環境でも金属に比べ劣化が小さいというメリットがあります。

炭素繊維の補修・補強方法としては、大きく織物を使う方法と引き抜き成形で得られた硬化板(ラミネート)を使う方法があります。いずれもエポキシ樹脂で織物あるいはラミネートをコンクリート表面などに貼り付け、室温で硬化させるものです。
煙突・柱など円形あるいは屈曲した部材・部位にはどんな形態にも沿わせることができる織物が適しますが、床板などの平板部にはラミネートを貼る方が織物に比べて何層も積層する必要がなく、短期で施工できるなどのメリットがあります。

これらの工法については、それぞれSR-CF工法研究会、ラミネート工法研究会などで開発および普及を進めており、それらの研究会を中心に展開が急速に進められています。現状、この用途は地震大国である日本が世界の中で一番進んでいますが、欧米・アジアなど世界への展開も進みつつあります。