乗り物自転車

アルミフレームより30%近い軽量化を実現。炭素繊維は自転車用途でも特に注目の素材です。

自転車用途は、スポーツ用途の中でも近年大きく伸びている用途です。本格的自転車ロードレースは欧州で盛んですが、国内でも専用道路を颯爽と走るロードバイクや山岳コース等オフロードでのマウンテンバイクが数年前から目につくようになり、炭素繊維を使った自転車が“カーボンバイク”と呼ばれ国内専門雑誌を賑わしています。自転車はフレームやフォークハンドルバーなど“骨組み部構造体”と、動力伝達・制御を行うホイール、クランク、ギアー、変速機、ブレーキ、ブレーキレバー等の“コンポーネント部”で構成されていますが、トレカ®は1980年代中頃に台湾自転車メーカ開発のフロントフォーク用に織物やプリプレグが使われ始め、ホイールディスクや先進的なカーボン製モノコックフレームなどが登場しました。その後、モノコックではフレームサイズの金型など大型設備が必要なことや制御技術の課題もありモノコック自体は足踏みしましたが、ゴルフシャフト・釣竿・ラケットなどで培われた一方向プリプレグや織物プリプレグによるパイプ成形技術を適用したカーボンパイプ(前三角と後三角を構成する8本のパイプ・チューブとも言う)をラグ(継手)で繋ぐフレームが開発され、マウンテンバイクやロードバイクへの適用が台湾・イタリアなどで進みました。またホイール部のリムやクランク等のコンポーネント部分もプリプレグ利用で適用が進み、軽量化と高剛性化を求められる車体の改良に貢献しています。現在ではアルミフレーム完成車9.5kgに対して、カーボンフレーム完成車では7kg以下が生産されており、30%近い軽量化を実現しています。フレーム生産技術の進歩と使用実績、設計、評価技術の進歩で軽量化、量産性が向上し、炭素繊維トレカ®の特徴である軽量・高剛性を活かしきることを目指し、更に用途展開が進められています。