航空宇宙航空機

機体の軽量化、高性能化には炭素繊維複合材料は欠かす事はできません。

航空機も、宇宙用途と同様に軽量化が非常に重要な用途であり、早くから展開が進んでいます。1970年代にはスポイラー、エレベーターなどの二次構造材料に採用され、実績を積んだ後、1980年代後半からは、尾翼や客室桁材などの一次構造材料にも使われるようになりました。航空機の大手メーカーとして米国のボーイング社と欧州のエアバス社がありますが、両社とも炭素繊維の1機当たり使用量を新機種毎に増やしており、2007年から就航した大型機エアバスA380および2009年から就航する中型機ボーイング787は、いずれも一機当たり30トンを超えるCFRPが使われています。特にボーイング787では、構造重量の約50%がCFRPであり、主翼および胴体全てをCFRPで製造するという外板はオールカーボン製とも言える画期的な飛行機です。

炭素繊維複合材料はエンジンの高温部などには依然技術的課題があり使われていませんが、エンジンのファンコンテインメントケース、ブレイドなどに炭素繊維が使われており、エンジン部位も含めた炭素繊維の活用が、燃費およびCO2排出量が今後益々重要となる状況下で、さらに飛躍的に進むものと考えられます。